ポスティングの反響、業種にもよりますが1,000~10,000部に1件、つまり0.01~0.1%ほどが目安と言われています。
では、この反響率を高めるためにはどのようなことを考えておけばよいでしょうか。
本記事では、反響率の計算方法、反響率を上げるポイント、反響率をはかるための効果測定について解説します。
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反響率とは、投函したチラシ枚数に対する反響数の割合を示す数値
ポスティングにおける反響率とは、各事業者や家庭の郵便ポストに投函されたチラシの枚数に対して、どれだけの反響があったのかを示す数値のことです。
反響とは、「チラシを見て来店すること」や「問い合わせをすること」「購入すること」など、チラシを読んだ人が起こす行動を指します。
どこを反響のポイントとするかは事業者によって異なりますので、任意のポイントを設定してください。
反響率は、結果を調査・分析・把握することで「反応が高いエリアやターゲット」「ポスティングの適切な時期」「デザインの目を引く度合い」がわかる重要なデータです。
一方、企業や業種によって、打ち出す商材や目指す反響率は異なるため、「反響率の目安」は実はそこまで気にする必要はありません。
反響率は、ポスティングの精度を高めるうえで重要な要素になるため、継続的な確認が必要になります。
ポスティングの反響率は「反響数÷チラシの配布枚数×100」で求めよ
ポスティングの反響率における計算方法は、以下の通りです。
反響率(%)=反響数÷チラシの配布枚数×100 |
たとえば10,000枚のチラシを配布し、3人から反響があった場合、計算式は次のようになります。
3(反響数)÷10,000(チラシの配布枚数)×100=0.03%(反響率) |
どの地点を反響数とするかはさまざまです。
たとえば、店舗型のビジネスでは「電話や予約フォームからの問い合わせ」を反響とするケースもあれば、電話や予約があっても来ないと意味がないと考え、「来店」を反響とするケースもあります。
同業他社の反響率を参考にする場合は、どの地点を反響数とするかで数字が大きく変わることもあるので、注意が必要です。
一般的な商材であれば、反響率は0.1%あれば成功と言われていますので、まずは0.1%を目標にしましょう。
ただし、高額商材である不動産業界などは0.01%が平均値という話もあり、商材単価も考えながら、適切な値を目標値とすることが大切です。
では、どうやってチラシを見て問い合わせてきた人を見分けるのかという質問をよくいただきますが、「来店アンケート」「チラシ持参型のクーポン」などやり方があります。
詳しい効果測定の方法は、こちらの記事にも記載がございますので、ご興味があればご覧ください。
ポスティングの反響率をアップするには「ターゲット」「クリエイティブ」「エリア」の精度を上げよ
ポスティングの反響率をアップするポイントは、以下の3つです。
①:「誰に」「何を」届けたいのかを明確にする
②:訴求内容が一目で分かるチラシにする
③:エリアをリサーチし戦略的に配布をする
④:商材の季節性を考慮する
それぞれ解説します。
①:「誰に」「何を」届けたいのかを明確にする
ポスティングは「誰に」「何を」届けたいのかといった、ペルソナを明確に設定してから行いましょう。
たとえば、ビジネス街で居酒屋のアピールをするのであれば、「夜19時以降に退社する30~40代のIT系サラリーマン」くらいのイメージはつけておきましょう。
そうすることで、「ビール1杯おごります」のような、ターゲットに刺さりそうな言葉や商品に絞ったアピールができます。
大規模のエリアにチラシを「ばらまく」のではなく、ピンポイントに「届ける」運用が重要です。
※もちろん、地域住民への注意喚起など、ターゲットを絞らずにばらまいたほうがよいケースもあります。
②:訴求内容が一目で分かるチラシにする
チラシは捨てられることを前提に、一目で伝えたいことが伝わるようなチラシにしましょう。
人はチラシを手にとって、3秒で必要かどうかを判断します。業界用語では「3秒ルール」と言われています。
そのため、カラフルで目立つデザイン、いろいろ詰め込まないシンプルな訴求、ずらし折りしてあえて違和感を持たせる、無料情報やクーポンを添えるなどのテクニックを使い、興味を引くなどの工夫が必要です。
チラシデザインをどのように工夫すべきかについては、こちらの記事にも記載がございますので、ご興味があればご覧ください。
③:エリアをリサーチし戦略的に配布をする
たとえば、よく店舗半径2km以内の地域に機械的に配布をしているケースもありますが、地域によっては反響率をもっと上げられる可能性があります。
まずは地域をリサーチし、以下の内容について知っておくことが大切です。
・どのような地理的特徴があるのか(人流はどうなっているか)
・どのような建物が建っているのか(戸建か、集合住宅か)
・住んでいるのは若い世代か、シニア世代か
・競合店舗はどのあたりに存在するか
上記を把握することにより、同じ半径2km圏内でもあえて配らないところ、半径2km圏外でもあえて配るところを選定することができます。
「駅の反対側には競合もいるので配らない」「大きな川を渡ることで利便性が低下するので、川の向こうには配らない」「シニア向けではないので、シニア中心の世帯が多い地域には配らない」などの仮説が立つことで、費用対効果がよく、反響率が高まるポスティングが可能になります。
ただやみくもに配るのではなく、エリアリサーチに基づいた仮説をもとに配るようにしましょう。
商圏分析の方法については、こちらの記事にも記載がございますので、ご興味があればご覧ください。
④:商材の季節性を考慮する
どんなにターゲットのことを考え尽くし、しっかりしたチラシを制作し、エリア選定を入念に行っても、失敗するときは失敗します。
では、失敗するときはどういう場合か。それは、商材のニーズがない季節に配ってしまっている場合です。
たとえば、ハウスクリーニングの需要期はエアコンを使い出す夏前、または大掃除シーズンの12月です。
逆に、大掃除シーズンが終わった1~2月くらいは閑散期になります。
閑散期の案件を埋めたいからといって、閑散期にポスティングを行うと、まったく反応がないということも珍しくありません。
ビジネス経験が少ない方が初めてポスティングをするときにやりがちなミスではあるのですが、需要のない時期にポスティングをするのは控えましょう。
ポスティングの反響事例(美容・住宅・飲食)
実際に業種業態によってどれくらいポスティングによる反響があるのかは知っておきたい情報の1つです。
ここでは、ポスティングによる反響事例を3つの業界別に紹介します。
①:美容業界
②:住宅業界
③:飲食業界
①:美容業界
美容業界にポスティングをおこなった反響事例を紹介します。
部数/月 | 30万部 |
大きさ | A4チラシ |
目的 | キャンペーンの動員数の向上 |
課題 | 折込でのリーチ数減少の対策 |
商圏 | 東京・大阪・神奈川・福岡 |
商品単価が平均500円程度の安めのラインナップです。
クーポン回収数を計算するとCVR0.5%と平均以上の成果をあげています。
②:住宅業界
住宅業界にポスティングをおこなった反響事例を紹介します。
部数/月 | 10万部 |
大きさ | A4チラシ |
目的 | 展示場集客 |
課題 | 同業他社との差別化 |
商圏 | 東京・埼玉 |
アンケートと予約でQUOカード5,000円を配布し、チラシからWebへの中間CVR0.2%の成果をあげています。
③:飲食業界
住宅業界にポスティングをおこなった反響事例を紹介します。
部数/月 | 30万部 |
大きさ | A4チラシ |
目的 | キャンペーンの動員数の向上 |
課題 | 折込でのリーチ数減少の対策 |
商圏 | 東京・大阪・神奈川・福岡 |
商品単価は平均500円程度でランチタイム特典として割引クーポンを配布。
クーポン回収数からCVRは0.5%と大きな成果に繋がっています。
ポスティングの反響率を把握し、集客効果を高めよう
ポスティングの反響率における概要やメリットを解説しました。
ポスティングの反響率に着目すれば、今後どのように施策を打つべきかが見えてきます。
細かい分析をすることで集客戦略の成果へとつながりますので、まずは「ターゲット」「クリエイティブ」「エリア」の3つに着目して仮説を立ててみてください。
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