ポスティングで商品やサービスを宣伝してみたいけれど、オンラインのほうが効率よさそうだし、成果が出るかのか不安。そんな声をよく聞きます。
実は、ポスティングの市場はコロナ1年目を除いて年々伸びており、オンライン広告をやっている企業もどんどん参入してきています。
ただ、やみくもにポスティングを行っても失敗してしまいます。
ポスティングの良いところ、悪いところを把握したうえで、自社の業態と合っているかを判断することが大切です。
本記事では、ポスティングのメリットとデメリット、成果をあげるためのポイントについて解説します。
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ポスティングは「オンラインで届かない」層へ訴求できることが価値である
ポスティングとは、ターゲットエリアの住人に情報を広く届ける手法です。
営業対象となるエリア近辺に住む人々に集中してチラシを配ることで、潜在顧客を取りこぼすことなくアプローチできるのが特徴です。
しかし「最近はオンライン広告がメインじゃないの?」「コツコツポスティングをして費用対効果は合うの?」という疑問もあるのではないでしょうか。
オンライン広告は、インターネットを使用する機会が乏しい人、広告をあまり信頼しない人に届くことはありません。
その点、ポスティングは、狙ったエリアに住んでいる家のポストに届きますから、仮にすぐに捨てられてしまったとしても、一度は目に触れることになります。
そのため、ポスティングは「オンライン広告では情報が届かない顧客層を開拓し、商品やサービスを広めるための手段」として重宝されています。
ポスティングの効果については、こちらの動画で詳しく紹介しております。
ポスティングの3つのメリット
ポスティングの概要や重要性が分かったところで、次はポスティングのメリットについて3つ紹介します。
①:情報を届ける母集団の数を確保できる
②:商圏内で細かく配布エリアの設定ができる
③:手元に残りやすく、長期的な宣伝効果が期待できる
それぞれ解説します。
①:情報を届けられる「数」を確保できる
ポスティングは、数を確保できるのが一番の魅力です。
たとえば、インターネット上で花火大会の告知をする場合、「花火大会」と検索した人にしか情報は届きません。
「花火大会」と検索していない方にも届く「ディスプレイ広告」という手法もありますが、そもそもインターネットを閲覧していて、特定の条件を満たさないと表示されませんし、同じ方に繰り返し届くこともあります。
一方、ポスティングの「軒並み配布」という手法を使えば、たとえば会場から1.5km以内の住宅の大半にチラシを届けることも可能です。
インターネットでは月間1,000回しか検索されないような情報が、2週間で10,000件以上に届くような、数の確保がポスティングの魅力です。
②:商圏内で細かく配布エリアの設定ができる
数を届けられるメリットがある一方、「特定の人にしか届けたくない」というニーズもあるでしょう。
そんなときも安心。ポスティングでは商圏内で配布エリアを設定することもできます。
たとえば、北口と南口がはっきり分かれている駅で、北口側にお店があるケース。いくら半径1.5km圏内だからといって、南口からわざわざ来られる方は比較的少ないだろうと仮説を持ったとします。
この場合、配布エリアから南口側だけを外すこともできます。
費用対効果をしっかり考えているポスティング業者は、商圏の中でも土地柄や競合などを踏まえてエリア選定を行いますし、国勢調査のデータを参照し、ターゲットとなる年齢・年収帯などに近いエリアを効率よく絞り込むこともできます。
もちろん、必ずしも自社のニーズに合った絞り込みができるとは限りませんが、ある程度あたりをつけることができるのも、ポスティングの魅力です。
ポスティングエリアと配布計画のコツについては、こちらの記事にまとめてありますので、ご参照ください。
③:紙媒体は記憶に残りやすく、中期的な宣伝効果も期待できる
ポストに入ったチラシをチェックしたとき、飲食チェーン店のクーポンが付いたチラシや、出前のチラシだけはすぐ捨てずに取っておき、必要なときに見返した経験はありませんか?
紙媒体であるチラシは、届いてすぐにニーズがある場合は集客につながる爆発力がある一方で、情報源として数ヶ月手元に残し、必要に応じて活用できる、中期的な効果もあります。
また、定期的にポスティングをし、同じ情報や店名を繰り返し目にすることで、読み手の記憶に残りやすくなるという特徴もあります。
そもそも紙媒体のメリットとして、デジタル媒体よりも記憶に残りやすいという研究結果も出ています。詳しくは下記の東京大学の記事をご参照ください。
ポスティングのメリットについては、こちらの動画でも詳しく紹介しております。
ポスティングの3つのデメリット
ポスティングのメリットについて紹介しましたが、ポスティングには以下3つのデメリットも存在します。
①:エリアによっては配布効率が悪く、成果につながらない可能性がある
②:成果が把握しにくい
③:合わない業態もある
それぞれ解説します。
①:エリアによっては配布効率が悪く、成果につながらない可能性がある
ポスティングで成果を出すためには、とにかくターゲットエリアに効率よくチラシを配ることが大切ですが、地域特性によって配布効率が下がるというデメリットがあります。
都心部や駅から近い繁華街など、住宅が密集しているエリアはチラシを効率的に配ることができる一方で、住宅地がまばらな地方や遠隔地などは、チラシ配布に時間がかかってしまい、どうしても配布効率が落ちます。
チラシの配布効率が落ちると、配布単価が通常よりも高くなる、最悪の場合、場所によっては配布不可となる、といったケースもあります。
通常よりコストが高くかかるにもかかわらず、理想の反響が得られないとなれば、ポスティングをする意味がないですよね。
こういったリスクを避けるためにも、ポスティングをする前に地理的な形状や居住者の分布などをきちんとリサーチしてくれる業者に見積作成を依頼すると良いでしょう。
②:成果が把握しにくい
マーケティングをする上で、費用対効果の計測は重要ですが、「ポスティングしたチラシが購買につながった」という明確な数値の成果が把握しにくいのもポスティングのデメリットです。
たとえばオンライン施策の場合は、ユーザーの行動を数値化し、成果を把握することができます。
しかし、「チラシがきっかけなのか」は毎回聞かないとわかりませんし、チラシ・通りがかり・WEBと複数の媒体を見られている方は「どれだったっけな…」と覚えていないこともよくあります。
ポスティング後のオペレーションをしっかり組んでいないと、「増えた気がする」「あんまり来ていない気がする」で終わってしまうのは、デメリットといえます。
また、反応がない方がどれくらいチラシを読んでいるのかについては、確かめることができません。
その結果、ポスティングをやって成果が出ていない場合、
・届いていないのか
・読まれていないのか
・読まれても興味を持たれていないのか
・読まれて興味を持ったうえで遷移したWEBサイトがいけていないのか
・読まれて興味も持って問い合わせしたいが、何らかの理由で取りこぼしているのか
など、細かい原因までは特定しにくいです。
最近ではチラシに自社サイトや公式LINEのQRコードを付け、顧客がアクセスや会員登録をした際に「チラシ経由かどうか」をオンライン上で確認することができるようになってきました。
加えて、事例が豊富な会社では同業態かつ近い人口の商圏での配布結果を共有してくれることもあり、比較的リスクは抑えられるようになっています。
効果測定についてはこちらの記事に詳しくまとめてありますので、ご参照ください。
③:合わない業態もある
ポスティングに限らずどの広告媒体にもいえることですが、どうしてもポスティングと相性の合わない業態が存在します。
わかりやすいのは、法人向けの商材です。
あくまで個人宅に届くので、意思決定権者以外に届いてしまう可能性が高く、おすすめしません。
また、個人向けの商材であっても、エリアをターゲットにする意味があまりなく、母集団がニッチなものには不向きです。
たとえば、「高級品」「仮想通貨などのインターネット商材」「サブカル系サービス」などは、チラシの内容を綿密に練らないと、合いづらい側面があります。
以上を参考に自社の業態がポスティングと合うかどうかを検討し、わからない場合は業者に相談することがおすすめです。
ポスティングの成果を上げる3つのコツ
ここからは、ポスティングのメリットを最大限活かし、デメリットを抑えるためのコツを3つ紹介します。
①:信頼できる業者に依頼する
②:チラシのデザインや内容に過不足はないかすり合わせる
③:効果測定の仕組みを整える
それぞれ解説します。
①:信頼できる業者に依頼する
ポスティング業者は、費用の安さではなく、費用対効果で決めることが重要です。
「チラシを配布するだけなのだから、どの業者も大して変わらないだろう」と安さに釣られて依頼すると、チラシは配られず、まとめて破棄されていたといったトラブルにつながるリスクがあります。
実際に「配布エリアに自社スタッフの住居があるので確認したが、入っていなかった」という話は珍しくありません。
ポスティング業者を選ぶ際に
・必要に応じて配布スタッフのGPS情報などを提出できる
・何かトラブルがあったときの保障がしっかりしている
・必要ない施策については必要ないと提案してくれる
という点は必ず確認するようにしましょう。
さらに、以下の要素まで配慮があると、費用対効果をさらに検討しやすくなります。
・ターゲットに基づいた配布計画を考えてくれる
・成功・失敗の基準を持っている(同業他社の参考事例がある)
ポスティングの費用を踏まえた業者の選び方については、こちらの記事にまとめてありますので、ご参照ください。
②:チラシのデザインや内容に過不足はないかすり合わせる
どんなに事前に精緻な配布計画を練っても、肝心のチラシがいまひとつであれば、集客にはつながりません。
特に、以下に当てはまる場合は集客目線でのアドバイスを一度受けることをおすすめします。
・初めてポスティングを行う
・自己流でチラシ制作を行っている
・チラシの制作は業者にお願いしているが、集客というより制作に強い業者である
たとえば、当たるチラシが兼ね備えている要素の一部に以下があります。
・アイキャッチで何を訴求しているかがはっきり伝わるか
・顧客にとっての便益が訴求できているか
・見ていてストレスを感じるレイアウトになっていないか
・問い合わせのフックとなる「お得情報」が掲載されているか
上記以外にもチェックポイントはたくさんあるのですが、どうしても慣れないと大事な要素が抜けてしまっていることもあります。
デザイン・内容についての過不足については有識者に意見をもらうことが大切です。
業者によってはチラシ領域までカバーしていることもあるので、確認しましょう。
チラシのデザインのポイントやコツについては、こちらの記事にまとめてありますので、ご参照ください。
(記事リンク:comingsoon)
③:効果測定の仕組みを整える
ポスティングは一度やったら終わりというわけではありません。
そもそもチラシは息の長いメディアであり、手元に残りやすい媒体のため、複数回の配布でじわじわと反響が上がってくることもあります。
また、店舗ビジネスであれば新店オープンの際に、別のエリアでポスティングをすることもあります。
そのため、効果計測の仕組みを整え、チラシの内容やデザイン、配布エリアに関して改善点を探り、次回以降のポスティングに反映させることが大切です。
また、チラシの成果が出なかったときには、チラシ以外のSNSやWEBサイトを見直すことも重要です。
たとえば「チラシを見て興味をもったけれど、SNSをチェックしたらなんだかイメージと違った」とか「店舗名で検索したら、よくない口コミが出てきた」といったことが原因で、ポスティングの反響を阻害している可能性もあります。
一度、成果が上がる組み合わせが見つかれば、次回以降がぐっと楽になります。
ポスティングのメリット、デメリットを理解して、確実に成果を出そう
ポスティングが、ターゲットエリアの住人に効率よくアプローチできるのが強みです。
ただ、ポスティングにはデメリットもあるため、やみくもにポスティングを始めず、事前の情報収集や調査が不可欠です。
集客や企画に強いポスティングの専門業者であれば、配布前のターゲット層の分析やエリア選定を的確に行うことはもちろん、配布後は効果測定の結果をもとに、チラシのクリエイティブ面などの改善点も伝えてくれます。
新たな顧客層の開拓や、集客率の向上のためにも、ポスティングは信頼できる業者に依頼しましょう。
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