集客のためにポスティングを検討しているが、費用相場や費用がどう決まるのかがわからない、というご相談をよく受けます。「ポスティング業者は配るだけなんだから、安く済ませるに越したことはない」と、値段で決めて失敗する会社さんを数多く見てきました。
ポスティングのコストパフォーマンスを高めるためには、価格がどのようにサービスに反映されているのかを知っておくことが重要です。本記事では、ポスティングの費用相場や費用の決まり方、コスパが高まる業者の選び方を
ご紹介します。
避けるべき業者の特徴も最後に取り上げますので、ポスティングを検討する際の参考にしてください。
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【配布パターン別】ポスティングの費用相場
ポスティングの費用相場は、以下の3つです。
それぞれ解説します。
①:エリア指定なし配布
エリア指定なし配布の費用相場は、1枚あたり2円〜6円です。
エリア指定なし配布とは、東京23区といった地域内でポスティングが禁止されている建物を除いて、戸建てやマンションなどを問わずに配布する方法です。全国に店舗を持つFCや、エリアが関係ない通販などに適しています。
ポスティングの費用を抑えることができ、完了までのスピードが早いため短期間で多数の配布が可能であるというメリットがあります。一方、細かい配布対象の指定ができないため、ターゲット以外へのポスティングが増える点はデメリットです。
②:エリア指定配布
エリア指定配布の費用相場は、1枚あたり4円〜10円です。
エリア指定配布とは、市区町村や丁目などのポスティングエリアを決めて配布する方法です。店舗といった事業拠点の周辺地域へ配布する場合に適しています。
住宅が密集している地域はポスティングの効率がよいため費用を抑えられますが、田舎や農業エリアなどは建物間隔が広くなり、費用がかかります。
特定エリアに絞って効率よく店舗やサービスなどの情報を届けられるというメリットがあります。一方、ファミリー層や一人暮らしを対象にするなど、より細かい配布ができないのはデメリットです。
③:条件付き配布
条件付き配布の費用相場は、1枚あたり4円〜50円です。
条件付き配布とは、戸建てや事業所などの対象を決めて配布する方法です。
主に以下の条件があります。
・戸建てや集合住宅向け
・事業所向け
・高層マンションや富裕層向け
・年齢層や有子世帯などの属性向け
対象を絞ってポスティングをおこなうため、費用相場には幅があります。
ターゲットにピンポイントで配布することで、チラシの部数をやみくもに増やさず、反応率が高くなる傾向にあるというメリットがあります。一方、他の方法より1枚あたりの費用がかかりやすく、配布に時間がかかるのがデメリットです。
以上が、ポスティングの費用相場になります。実際にどのようにして費用が決まるのかを続けてご紹介します。
ポスティングの費用の決まり方
ポスティングの費用の決まり方は、以下の5つです。
それぞれ解説します。
①:単価と枚数
1つ目は、単価と枚数です。
ポスティングは1枚あたりの単価に、配布する枚数をかけて費用が決まるのが一般的です。例えば「丁目指定あり・1枚単価が6円・配布枚数が1万枚」の場合は6万円が総額です。
これが、同じ1万枚でも「東京23区・丁目指定なし・エリアフリー・併配・配布期間1ヶ月」という条件であれば、単価が2.5円になることもあります。
また、よく他記事に出ている相場は1枚6〜7円程度ですが、これは印刷と配布を一貫でおこなった場合のケースです。手元で印刷をする場合は、1枚4〜5円程度まで安くなることがあります。
②:地域
2つ目は、地域です。
マンションや戸建てなどの住居が密集している地域は、移動が最小限になり、配布効率がよいため費用が安くなります。
地方エリアのポスティングでは、人口密度が低くなり配布単価はやや割高になります。配布地域ごとの目安費用は、各業者に問い合わせをしてみるとよいでしょう。
③:配布物の形状
3つ目は、配布物の形状です。
ポスティングの費用は、チラシのサイズや紙質などによって変わることがあります。チラシのサイズはB5やA4、A3やB3などがあります。
チラシのサイズが小さい場合は、配布スタッフが一度に持つことができる枚数が増えるため、効率が上がり費用が安くなります。反対に、サイズが大きくなると効率が下がるため配布費用が高くなります。ただし、需要があるサイズを安く設定しているケースもあるので、確認してみてください。
注意:A4よりも大きいサイズの場合、配布スタッフがポストに入れられるよう、折り加工が必要です。折り加工をすると、プラス料金がかかります。
また、光沢紙(コート紙)や上質紙などの質のよい紙を使用したり、厚紙のような重くなるチラシの場合は費用がかかります。
④:配布期間
4つ目は、配布期間です。例えば、1か月程度の長期配布の場合は配布スタッフを手配しやすく、決まった枚数と人員で余裕を持った配布計画を立てられるため、費用が安くなります。
1週間程度の短期配布の場合は、一時的に配布スタッフを増員するケースがあるため、特急料金を上乗せされることがあります。
キャンペーンのチラシを緊急でポスティングしたいといったようなケースでなければ、配布期間に余裕を持ったポスティングを依頼するとよいでしょう。
⑤:配布条件
5つ目は、配布条件です。配布条件には、単配と併配があります。
単配は自社の配布物のみをポスティングする方法で、併配は他社の配布物とエリアや期間がかぶっている場合に同時投函する方法です。
併配は配布効率がよくなるため、費用を安くしてくれることがあります。ただし、併配は他社のチラシに埋もれて、ターゲットの目に留まりにくくなる可能性がある点、注意が必要です。
以上が、ポスティングの費用の決まり方です。
以下の動画では、ポスティングの適正単価について、業者の原価構造まで大暴露しております。こちらの動画も参考にしながら、明らかに「安いだけ」で業者は疑ってかかるようにしましょう。
次に、ポスティング以外にかかる可能性がある費用についてご紹介します。
ポスティング以外にかかる可能性のある費用
ポスティング以外にかかる可能性のある費用は、以下の2つです。
それぞれ解説します。
①:チラシの作成費用
1つ目は、チラシの作成費用です。
印刷物や配布物を自社で用意するか、それぞれ別の業者に依頼する場合は費用がかかりませんが、ポスティング業者にワンストップでお願いしたい場合は費用が発生します。
ポスティングをおこなっても反響がない場合は、チラシで訴求したいポイントがターゲットに伝わっていない可能性があります。
反響を得られるポスティングのためには、ただ制作するだけでなく、売れるデザインが制作できるところに依頼することが大切です。
ポスティング業者によっては無料でチラシのレビューをしてくれるところもあるので、うまく活用してみるとよいでしょう。
②:オプション配布の利用費用
2つ目は、オプション配布の利用費用です。
オプションには、新聞折り込みや情報誌と同梱して配布したり、ポスティング禁止のタワーマンションへ郵送型で配布したりするなど、特別な方法を指定するものがあります。
また、折り加工や透明な封筒(OPP袋)に入れて、チラシを目立たせるオプションを用意している業者もあります。オプションを指定すれば、その分の費用がかかります。
配布状況の報告だけでなく、効果の詳細な測定やクレーム対応などをオプションとして提供しているところもあります。業者によって特徴が異なるので、確認するとよいでしょう。
以上が、ポスティング以外にかかる可能性のある費用です。続いて、以上を踏まえたコストパフォーマンスの高いポスティング業者の選び方について。ご紹介します。
ポスティングのコスパを高める業者の選び方
ポスティングのコスパを高める業者の選び方は、以下の4つです。
それぞれ解説します。
①:配布計画をしっかり考えてくれるか
1つ目は、配布計画をしっかり考えてくれるかどうかです。
例えば、配布計画を立てる際には、特定のエリアをターゲットにする必要があります。店舗ビジネスの場合、拠点から2km〜3km程度の範囲をエリアに指定します。
また、ターゲットにしたい顧客の属性にも考慮することが重要です。年収や年齢がどのくらいで、家族構成はファミリー世帯かなどの属性を用いて、ターゲット比率を計算し、最終的に配布エリアを決定します。
エリア分析から最適な配布計画を立てることができれば、効果的なポスティングが可能になります。
参考動画)
②:チラシデザインに対する知見があるか
2つ目は、チラシデザインに対する知見があるかどうかです。
例えば、チラシのヘッダーやキャッチコピーは必要な情報を伝えるために重要な部分です。表面の3分の2程度をアイキャッチにして、情報が伝わるようなデザインにする方法があります。
チラシデザインにおける適切な文字の量、サイズ、色づかいなどをプロの視点で提案してもらえるかどうかが、業者選びのコツの1つと言えます。
また、レイアウトやチラシの裏面なども、読み手の興味を引くデザインにすることが大切です。チラシの訴求力や効果を評価して、改善の相談ができるかどうかもポスティング業者に確認するとよいでしょう。
参考動画)
③:クレーム対策の体制が整っているか
3つ目は、クレーム対策の体制が整っているかどうかです。
ポスティングはチラシの配布先から投函を止めるように連絡が来ることがありますが、ポスティング業者ではなく、チラシに掲載されている広告主に問い合わせが入ります。
また、集合住宅ではチラシが捨てられて、ポスト近くのゴミ箱にたまってしまうようなトラブルが発生する可能性があります。
広告主にクレームが入ると、ポスティング業者の責任者が対応することになりますが、迅速に配布先へチラシの回収や事情説明などに伺える体制が整っていると安心です。
④:ポスティング以外のマーケティングも踏まえた提案ができるか
4つ目は、ポスティング以外のマーケティングも踏まえた提案ができるかどうかです。
ポスティングの効果を計測して改善点を発見することは大切です。例えば、チラシに掲載されている情報から、WEBサイトやSNSなどを検索する人もいるでしょう。
店舗イメージに合うパステルカラーをベースにしたチラシデザインでしっかりと作り込んでも、WEBサイトが落ち着いた濃い茶色を主に使用していた場合、違う店舗のチラシと勘違いされる可能性があります。
また、SNSの口コミがよくなかったりすると、チラシの情報から検索して来店することにつながりにくくなりポスティングの効果も下がってしまいます。
チラシ以外でも、マーケティングを踏まえた改善や提案が可能かどうかは、ポスティングのコスパを高めるポイントの1つです。
以上が、ポスティングのコスパを高める業者の選び方です。最後に、ポスティングのコスパを下げてしまうような、避けるべき業者の特徴をご紹介します。
ポスティングのコスパが下がる…避けるべき業者の特徴
ポスティングのコスパを下げる避けるべき業者の特徴は、以下の3つです。
それぞれ解説します。
①:料金やホームページの掲載内容が明瞭ではない
1つ目は、料金やホームページの掲載内容が明瞭ではない業者です。
ホームページに、基準となる価格が掲載されていない場合は注意が必要です。例えば、配布枚数やエリア、配布の方法や期間などの基準を載せて、費用の目安が確認できると安心でしょう。また、スタッフの顔や配布実績など、会社のことが見えるような内容が掲載されていないケースもあります。
会社概要やプライバシーポリシーなどを確認して、実態がわかるかどうかも重要なポイントの1つです。
②:安さだけを推して配布計画などのサポートが何もない
2つ目は、安さだけを推して配布計画などのサポートが何もない業者です。
コストを優先して、安い業者を選ぼうとすると、「ただ配ることを代行するだけ」で、ポスティングの効果が見込めなくなる可能性があります。
チラシを届けたいターゲットや適切な配布エリアを選定したり、枚数や配布期間を決めたりと、コスパのよいポスティングには配布計画が大切です。費用だけに注目せずに、適切なサポートをしてもらえるか確認しておくとよいでしょう。
③:GPSなど配布管理の体制が整っていない
3つ目は、GPSなど配布管理の体制が整っていない業者です。
配布管理が整っていないと、何かあったときに配布スタッフが実際にポスティングをおこなっているかの実態が把握できません。
チラシの配布枚数や在庫数などは、反響率を検証する要素の1つです。正しい在庫管理をおこなっているかどうかを明瞭にできる業者を選びましょう。
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以上、ポスティングの費用相場や費用の決まり方と、コスパを高める業者の選び方をご紹介しました。
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