ポスティングは特定の地域に絞って集客ができ、潜在顧客に情報を届けることができます。
また集客効果が出るスピードが早いため、特に新規オープンや期間限定キャンペーンの告知に効果的な手法です。

しかし、単にチラシを配布すれば良いというわけではありません。

ポスティングの効果を高めるには、自店舗の商圏を分析した上でポスティングをすることが重要になります。

地域ごとに最適なアプローチをとるマーケティング手法のことを、エリアマーケティングといいます。

今回は商圏分析はどのように行えばいいのか、効果的な分析方法をお伝えしたいと思います。

エリアマーケティングの基礎!自社商圏の正しい分析方法

エリアマーケティングとは?

エリアマーケティングは既存・新規店舗の運営や集客に必要不可欠な戦略です。

該当するエリアの生活様式・土地の特色・交通インフラなどを分析することで、次のような目的を達成することができます。

目的

・地域調査に基づいて地域や市場を選定できる
・商圏外へのアプローチをなくし、無駄な費用をかけなくて済む
・地域ごとに最適な広告戦略を行える

エリアマーケティングで重要なのが「商圏分析」です。
商圏とは、来店を見込める顧客が住んでいる範囲を指しています。

商圏距離は一律何kmというようには決まっておらず自社商品・サービスの内容によって変化します。

飲食店:店舗周辺半径1km(徒歩15分程度)
郊外のフィットネスクラブ:店舗周辺半径約4km(車で10分程度)

自社商圏を決める際には注意点もあります。
幹線道路や河川、山、大型商業施設などがある場合は向こう側で暮らす人々の来店率は著しく低下します。

また、競合店舗の場所を調べることも大切です。
競合店舗周辺の地域は顧客をすでに奪われている可能性があるため、そのエリアは除外するなどの対策も必要になってきます。

GISシステム(地図情報システム)での商圏分析

GISシステム(地図情報システム)は、電子地図上に環境・行政の境・道路や線路・建物などの情報を重ね編集・分析などを行えるシステムです。

GISシステムを使うことで、次のようなデータを元に、ターゲットが多く住むエリアを可視化することができます。

  • プログラミングスクール:年長~小学生人口占有率
  • ブランド品買取催事イベント:2人世帯以上占有率 ✕ 60代以上人口占有率
  • 会員制フィットネスジム:30代後半~50代男性 ✕ 世帯年収1000万円以上

他にも

  • ファミリー世帯が多く住むエリア
  • 夫婦のみの世帯が多く住むエリア
  • 短大・大学生が多く住むエリア

など、エリアマーケティングでは年齢や性別以外にも多数のデータの中からお客様のサービスに合ったデータを活用し、自社商品・サービスに合ったエリアを決定していきます。

商圏のかんたんな見極め方

商圏把握に最も重要で確実なのが「どこからお客様がやってきたのかを知る」ことです。

お客様から直接住所を聞くことができれば一番ですが、住所を獲得できる仕組みを作ることが大切です。

会員登録や問診票の名目で住所を集めることもひとつの方法です。

このやり方を実践すると予測ではなく、実績をもとにしたよりリアルな自社商圏を把握、分析することができます。

実際に使用した分析マップをご紹介

こちらはブランド品買取催事イベントの集客に伴うポスティングを実施した分析マップで、以下の情報で色分けしています。

  • 橙色:2人以上世帯が多いエリア
  • 緑色:60代以上が多く住むエリア
  • 赤色:上記のどちらとも多く住むエリア

さらに過去来店したお客様の住所に、人の形としてプロットしてあります。
こちらのマップを確認すると、店舗周辺1km圏内、かつ60代以上が多く住むエリアからの来店が多いことがわかります。

このように分析することで自社ターゲットがどこの地域に多く住んでいるのか、実際どこからお客様が来店しているのかがひと目で分かるようになります。

商圏に合わせた広告を打とう

ポスティングで成果を出している会社は、商圏の選定を毎回分析し、PDCAを回しています。

分析にはチラシのデザインや内容、訴求ポイントも大切になります。
チラシの内容を変えて、どちらが多く反響を取れるかをABテストするのも効果的です。

チラシの無駄をなくし、最小限の広告費で最大限の効果を狙いましょう。

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